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ひげ先生
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中区富塚町で内科・呼吸器内科・アレルギー科・糖尿病内科・小児科を標榜し、大人から子供まで総合診療をしているクリニックです。呼吸器・アレルギー専門医。田町第一通りで先代が約30年診療をし、平成22年2月に現在の地へ移転しました。呼吸器・アレルギーの専門診療のみならず、何でも診れる内科医を目指して日々もがいています。
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2017年07月19日

咳止め

咳止め 咳がつらいときに「咳止め」飲むってよくありますよね。
咳止め



左
厚生労働省からこのような通達が今月届きました。
鉛筆厚生労働省 医薬・生活衛生局安全対策課より、コデインリン酸塩水和物又はジヒドロコデインリン酸塩を含む医薬品の「使用上の注意」改訂についての案内で、平成31年中を目処にコデイン系の咳止めの使用を12歳未満の小児では禁止(禁忌)にするという改訂がされるとのことです。
鉛筆これは、市販薬にも含まれる咳止めですが、咳止めの中でも強いタイプであり、小児に使用することはほとんどないので診療をする上では、ほとんど困らないのですが、小学生の高学年でマイコプラズマやクラミドフィラ感染、あるいは百日咳のような咳感染症による咳がひどいときには少量のコデイン系の咳止めを頓服で使用したくなることもありますので、そのようなケースでは困ることになります。
鉛筆市販薬では例えば「ブロン液」咳止めにはコデイン系の咳止めが入っているので注意が必要です。
鉛筆なぜはてないまさらこのような通達がくるのか?右米国FDAが4月20日に副作用の危険性(モルヒネ中毒)等から、医療用のコデインの12 歳未満の小児への使用を禁忌とする方針を発表したからなんです。
鉛筆コデインは、体内でモルヒネ(医療用麻薬)に代謝されることにより咳止め効果をしめす薬ですが、特定の遺伝子(CYP2D6)の活性が過剰である場合(Ultra-rapid metabolizer:URM)、モルヒネの血中濃度が上昇し、モルヒネ中毒(呼吸困難等)が生じる可能性がある、とのことです。
日本人でのこのURMの発症頻度は0.5%(欧米人3.5~6.5%)と少なく、問題になることはあまりないだろうと推測されますが、ゼロではないということから禁止(禁忌)ということになります。
くすりまあ、安易な咳止めは使用しないに限りますけど・・・・。
中野内科クリニックより



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