2017年06月06日
意外とあるロキソニンによる咳
手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜炎)など、夏風邪ウイルスが流行する季節になってきました。
いきなり熱がでたり、のどがいたくなったりするのが特徴ですが、そのな方がちらほらと見られるようになってきました。
さて、以前にも薬の話し_非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDS)~ロキソニンhttp://nakanocl.hamazo.tv/e7388244.html
や、くさいものにふたをするhttp://nakanocl.hamazo.tv/e3268460.html
でも紹介したことがあると思いますが、頭が痛いとかのどが痛いとかでつい、ロキソニン飲んでしまう方って、多いです。
気管支喘息の10%にアスピリン喘息が存在して、普段なんともない人が、ロキソニン飲んだがために喘息発作を起こすとか、喘息にならないまでもアスピリン過敏性で咳が止まらなくなる、ってケースが意外とあります。
喘息以外にも、ロキソニンは胃酸を刺激して胃の粘膜を荒らします。胃酸濃度が上がることで逆流性食道炎あるいは胃食道逆流がおこって咳がでやすくなる病態もあり、これも以外とあります。
2日前にのどが痛くて熱がでたんでロキソニン飲んだら熱もさがってのど痛も良くなったんだけど、昨日の夜から咳がひどくて眠れなくなった それってロキソニン飲んだので喘息様の咳がでてるんですよ
そんなバカな・・・・・。いつもそのようなときにロキソニン飲んでるけどこんな咳はでてなかってですよ と反論されますが、アスピリンの過敏性ってのは徐々に形成されていくものもありますし、最初ののど痛の原因となるウイルス感染がアスピリン過敏性を悪化させることだってあります。
単に咳だけで済んで良かったですね。まれに重積発作をおこすこともありますから・・・・・。痛みにロキソニンって宣伝が行き過ぎ! 比較的安全なのは、タイレノール=アセトアミノフェンです。アセトアミノフェンは十分な分量を使えば痛みに有効なのに十分量をつかってないがゆえに効かない!って言われるケースが多いと思います。
って言ってもロキソニンの切れ味が良すぎて、その良さにふれてしまうと他では満足できなくなってしまうので、ついロキソニンってなってしまうようですが気をつけていただきたいものです。
Posted by ひげ先生 at 22:20│Comments(0)
│咳~咳がつづく