2019年06月18日
鼻炎、喘息が治る?~アレルギー学会へ行ってきました3
スギの舌下免疫は「シダキュア」ですが、ダニの舌下免疫は「ミティキュア」、「アシテア」です。
ダニは生活環境性抗原で、通年性鼻炎の原因だったり、喘息の悪化要因だったりします。
実は、喘息の発症要因や悪化要因は様々なアレルゲンがありますが、ダニは結構なウェイトを占め、ダニの免疫療法をすることで、喘息がほぼ完治状態に導く(寛解する)ことができる、可能性があるのです。
ダニ舌下免疫を成人の中等症~重症の喘息に実施したところ、吸入ステロイドの容量を3年で90%減量することができた
ダニ舌下免疫でアトピー性皮膚炎の悪化抑制にもなる
スギの舌下免疫でスギ花粉症のある喘息患者におけるスギ花粉の時期での喘息の悪化が優位に抑えられた
スギのみの舌下免疫でもダニ刺激に対する免疫反応の抑制が確認されたり、ダニのみの舌下免疫でもスギ刺激に対する免疫反応の抑制が確認された
とのことです。非常に興味深いですね
ダニ舌下免疫はスギと同様で5歳以上65歳未満で適応があります。
ダニによるアレルギー性鼻炎がある方が治療対象ですが、喘息やアトピー性皮膚炎があって鼻炎もある、という方は是非、ダニ舌下免疫療法をおすすめ致します。
喘息における吸入ステロイドは喘息治療のスタンダードで今や必須の治療法ですが、吸入ステロイドではいわゆる治癒(寛解)状態には持っていくことが困難で、一方、ダニ免疫療法には寛解になる可能性を秘めています。
ちなみに、「ミティキュア」と「アシテア」の違いは、ダニの抗原量の違いで「アシテア」の方が抗原量が多く含まれています。
効果の違いはまだはっきりしたものがでていません。
副作用の出現頻度も今のところ、どちらも同等だという評価ですが、スギ舌下免疫療法に比べてダニ舌下免疫療法の方が副作用がでやすいのは明らかで、抗原量が多い方がでる頻度は多くなるような気がしています。
私見ですが、まずは「ミティキュア」ではじめて、効果がないようなら「アシテア」へ切り替えていく、というような流れが良いような気がしています(まったく根拠なければデータもありません)。
以上、アレルギー学会で得た一部を報告させていただきました。まだまだ、ありますので徐々にUpしていきますよ
ダニは生活環境性抗原で、通年性鼻炎の原因だったり、喘息の悪化要因だったりします。
実は、喘息の発症要因や悪化要因は様々なアレルゲンがありますが、ダニは結構なウェイトを占め、ダニの免疫療法をすることで、喘息がほぼ完治状態に導く(寛解する)ことができる、可能性があるのです。
ダニ舌下免疫を成人の中等症~重症の喘息に実施したところ、吸入ステロイドの容量を3年で90%減量することができた
ダニ舌下免疫でアトピー性皮膚炎の悪化抑制にもなる
スギの舌下免疫でスギ花粉症のある喘息患者におけるスギ花粉の時期での喘息の悪化が優位に抑えられた
スギのみの舌下免疫でもダニ刺激に対する免疫反応の抑制が確認されたり、ダニのみの舌下免疫でもスギ刺激に対する免疫反応の抑制が確認された
とのことです。非常に興味深いですね
ダニ舌下免疫はスギと同様で5歳以上65歳未満で適応があります。
ダニによるアレルギー性鼻炎がある方が治療対象ですが、喘息やアトピー性皮膚炎があって鼻炎もある、という方は是非、ダニ舌下免疫療法をおすすめ致します。
喘息における吸入ステロイドは喘息治療のスタンダードで今や必須の治療法ですが、吸入ステロイドではいわゆる治癒(寛解)状態には持っていくことが困難で、一方、ダニ免疫療法には寛解になる可能性を秘めています。
ちなみに、「ミティキュア」と「アシテア」の違いは、ダニの抗原量の違いで「アシテア」の方が抗原量が多く含まれています。
効果の違いはまだはっきりしたものがでていません。
副作用の出現頻度も今のところ、どちらも同等だという評価ですが、スギ舌下免疫療法に比べてダニ舌下免疫療法の方が副作用がでやすいのは明らかで、抗原量が多い方がでる頻度は多くなるような気がしています。
私見ですが、まずは「ミティキュア」ではじめて、効果がないようなら「アシテア」へ切り替えていく、というような流れが良いような気がしています(まったく根拠なければデータもありません)。
以上、アレルギー学会で得た一部を報告させていただきました。まだまだ、ありますので徐々にUpしていきますよ
Posted by ひげ先生 at 19:16│Comments(0)
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