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中区富塚町で内科・呼吸器内科・アレルギー科・糖尿病内科・小児科を標榜し、大人から子供まで総合診療をしているクリニックです。呼吸器・アレルギー専門医。田町第一通りで先代が約30年診療をし、平成22年2月に現在の地へ移転しました。呼吸器・アレルギーの専門診療のみならず、何でも診れる内科医を目指して日々もがいています。
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2014年03月19日

新しい喘息の吸入薬_レルベア

新しい喘息の吸入薬_レルベア
先日、レルベアの発売を記念した全国講演会へ行ってきましたにっこり
会場の写真を撮り忘れてしまって、雰囲気が伝わらないのが残念ですが、全国から600名ほど呼吸器科の医師達が集まったようです。

レルベアは、以前にも少し触れましたが、グラクソスミスクライン社から発売された、新しい喘息の吸入薬です。
ステロイド剤と長時間作用する気管支拡張剤との合剤で、これまで最強と言われていたフルチカゾンプロピオン酸エステル(FP)というステロイド剤より、さらに強力なフルチカゾンフランカルボン酸エステル(FF)というステロイド剤が初めて吸入薬に採用されたというのが特徴です。

このフルチカゾンフランカルボン酸エステル(FF)は、その作用が強力であるがゆえに、1日1回の吸入でいい、というのも特徴です。

では、なぜフルチカゾンフランカルボン酸エステル(FF)がいいのか?えー
このことを今回の講演会では明確にしてくれましたにっこり
右鉛筆 喘息はアレルギーの気道炎症ですので、炎症を抑えこむステロイドの吸入が必須ですが、これまでの吸入剤を使用していても反応に乏しい難治例やりモデリングというきれいな気管支に戻らない状態になってしまう現象が起きていました。
FFは、そのようなこれまで反応に乏しい気道炎症に効果的である可能性があります。

気道炎症をしっかりと抑え込んでくれる可能性があるびっくり ということがよ~くわかったというのが収穫でしたにっこり

右鉛筆 あと、ステロイド不応という状態があることも勉強させていただきました。
従来のステロイド吸入が効きにくい状態のことですが、そのような状態にFF吸入が有効な実験データを示していただいたのも大きな収穫でした。

本 さて、こんないい薬なら喘息の全例に使えばいいじゃないか、って声が出るかもしれません。右 私の答えはNOびっくり です。
やはり、個々の状態、状況に応じた治療薬の選択が必要と思います。
私の位置づけは、レルベアは第一選択ではなく、他剤で治療しても効果に乏しいとき、他剤の吸入をちゃんとした手技で毎日しっかりとできていても効果に乏しいとき、に考慮する第二、第三選択肢の薬剤と考えいます。

間違っても咳喘息の状態にだすような薬ではないですえーん
以上、久しぶりに中野内科クリニックから最新の治療についてでした。
新しい喘息の吸入薬_レルベア



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この記事へのコメント
先週、27日の木曜からこの薬を使っています。
今まで、シムビコートを使っていましたが、いつも、手の震えが出てしまうので、こちらの薬を処方されました。
しかし、金曜日の夜から、全身に痒みが出て辛くなってきています。
痒くて痒くてたまりません。
これは、レルベアのせいなのでしょうか?
小さい子供が2人いて、仕事もあるので、なかなか病院へは行けないので、すぐにでも行った方がいいのか、様子を見るべきなのか困っています・・・。
この薬で痒みがでることはあるのでしょうか?
Posted by ちびかめ at 2014年03月30日 09:17
ちびかめ様
コメントありがとうございます。ご質問の件ですが、医師法というのがございまして、診察もしていないのに診断をしてはいけないことになっております。私が診察をして処方をした内容であればいいのですが、そうでないものを、ここで、薬剤に対する副作用かどうかをアドバイスをしてしまうことは下手とすると医師法というのに引っかかりかねません。すみませんが、処方された医院か薬局にお問い合わせください。即答できずにすみません。
Posted by ひげ先生ひげ先生 at 2014年03月30日 22:52
先生様

お忙しい中、わざわざお返事をくださり、有難うございました。
早速病院に電話し、来院するよう言われ行ってきました。
結果的に、処方されたメジコン・キプレス・レルベアでは、じんましんや湿疹をともなわない全身の痒みは起きないとの結論でした。
ハウスダストのアレルギーがあるため、そのアレルギー反応による全身の痒みではないかとのことで、新たに、タリオンという痒み止めを処方されました。
それを飲み、今夜から痒みが止まってくれることを祈ります。

数年前から、体調を少しでも崩すと咳喘息になってしまうようになりました。
最近では、咳喘息になる頻度がどんどん高くなっています。

掃除機を買い替えたり、マメに部屋や布団を掃除したりはしているのですが、なかなか予防できないものですね・・・。
これから、ずっと付き合っていくことになるのでしょうか?
Posted by ちびかめ at 2014年03月31日 15:57
現在 フルティフォームかレルベアのどちらを使用していくか悩んでます。どうしても1日2回の吸入で朝の吸入が時間がずれたり忘れたりしてシムビコートを処方されていた時も数ヶ月で自身が申し出て内服薬に戻してもらいました。新しく出た吸入を試したい言ったところフルティフォームを処方されたので翌月レルベアも試したいと処方を変更してもらいました。フルティフォームは、吸入しやすいが 吸入忘れてがありました。レルベアでは、吸入忘れはさすがに無かったがパウダーの為吸入しずらさ声ガレが少しありました。これから長い付き合いになる薬です。どちらを選ぶか悩んでます。効果はどちらもあります。
Posted by クララ at 2014年04月17日 13:17
クララ様
コメントありがとうございます。フルティフォームでもレルベアでも効果が一緒ならどちらでもいいと思います。要は、その人個人にあった吸入薬を使い続けるということだと思います。私個人としては、フルティフォームもレルベアも、従来のアドエアやシムビコートと効果も予後も最終的には代わりがないと思っています。新しいから良い薬だ、とは言い切れないと思っています。
Posted by ひげ先生ひげ先生 at 2014年04月18日 21:34
先生様
確かに「新しいお薬が出て 他の患者の方に効果が出ているので試してみましょ」と、言われました。その為に焦ってどちらかを選ぼうとしていたんだと思います。現在ステロイドの服用とシムビコートを頓服として使用しています。コントロールは、ほぼ出来ています。次回病院に行きましたら、「どちらも使用を見合せることにします。」と言います。
ステロイドの服用を吸入薬には変えたいので
来年3月以降に数ヶ月かけて連続使用をして決めようかと思います。
お忙しい中 アドバイスをいただき有り難うございまいた。本日は、コントロールができなかった日の為 文章が読みにくいかもしれません。すみません。
Posted by クララ at 2014年04月19日 03:40
クララ様
私の説明が悪かったかもしれません。また、実際に診察をしているわけでもないので安易なアドバイスができないことをご了承くさい。ただ、ステロイド内服中でステロイド離脱のために吸入薬を変更するのであれば、レルベアかフルティフォームは良い選択と思います。ただ、普段、毎日、吸入薬を使用しないでいるのであれば、毎日しっかりとやるのが先決だと思います。シムビコートは頓用のみで使用はしないで、毎日定期的に実施して、そこからの追加の使用はいいですよ、という使い方をするものです。
主治医の先生とご相談ください。
Posted by ひげ先生ひげ先生 at 2014年04月19日 14:29
日頃からよく軽い咳をしていましたが、一昨年に咳が目に見えてひどくなり(早朝・夜間・運動時に発作的にひどい咳が止まらなくなる、少し喉から?血が出る、ヒューヒューという音がする)、診断を受けたところ喘息と診断されました。一つ目の病院では、咳止めや気管支拡張剤?などいただき少し様子を見てみましたが一向に改善が見られず、二つ目の病院へ行きました。そこでも同じく喘息という診断結果でしたが、そこで初めてレルベア(と、咳止め)の処方をいただきました。確か3 - 4ヶ月ほど毎日レルベアを吸引し、症状が劇的に改善しました。ほぼ咳が出なくなったので(念のためということで)+ 一ヶ月分のレルベア処方を使いきり、全く何も薬を取り込まない期間が7・8ヶ月ほど続きました(今までの咳が嘘みたいに快適に過ごすことができました)。

ただ7・8ヶ月を過ぎると、少しずつ咳が出始め、階段を上るくらいでもヒューヒューと喘鳴の症状が現れてきました(発作的な症状はございません)。改めて二度目の病院へ相談したところ、前回と同じくレルベア一ヶ月分(と咳止め7日分)の処方をいただきました。すると3ヶ月くらいは問題ないのですが、3ヶ月を過ぎたあたりから同じく咳・喘鳴などの症状が出てきます。

レルベアを一ヶ月分もらい(と咳止め7日分)、数ヶ月すると咳がで始めるのでまた一ヶ月分をもらいを繰り返しています。

レルベアを用いた喘息との付き合い方はこれが正しいのでしょうか?
症状が出たのならもっと長期間レルベアを吸入し、しっかり治した方が良いのでしょうか?
Posted by ぶるーはわい at 2017年01月26日 13:46
ぶるーはわい様
個別な回答になるとかかりつけ医との統合性がとれなくなるので、一般的な回答とさせていただきます。喘息の治療は1ヶ月で終了することはなく比較的長期に継続します。喘息は気道の粘膜が好酸球性炎症を起こして粘膜が腫れて気道の狭窄をきたすだけではなく、気道の過敏性といってちょっとしたことで咳刺激がでたり喘息が誘発されたりすることが起きています。吸入やってすぐに改善するのは気道の狭窄が改善しただけで気道の炎症や過敏性が改善するのには数ヶ月かかるからです。一般的には3ヶ月の無症状安定を観察してから減量をしていきます。やったりやめたりすると残された気道炎症がより悪化していくことが多いので年々と症状が悪化し治りが悪くなることが多いです。
Posted by ひげ先生ひげ先生 at 2017年02月01日 15:58
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